こんな日が来るなんて
いつも非公式ウェブサイトをご覧いただいている皆さん、ありがとうございます。
サイトの運営を始めて苦節2ヶ月、こんな日がやって来るなんて夢にも思いませんでした。
きっかけは、Facebookのメッセンジャーでした。
「非公式サイトでインタビューやりたいんですけど」
「うん。いーよー。」
こんな水際の戦いを経て実現されたのが今回のインタビューです。
インタビューと言うよりむしろ対談に近くなってしまっていますが。
と言うことで、ご登場願いましょう!
【大沼沼津市長、降臨!】
大丈夫なのかこの企画
いつも駄文を連ねている(特に筆者…と言うより筆者だけ)この私が、沼津市の行政の長である大沼市長と直接お会いするなんてバチが当たらないだろうか。
帰り道にダンプカーに巻き込まれたりしないだろうか。
雷(いかづち)に五体を引き裂かれたりはしないだろうか。
野犬に噛み殺されたりはしないだろうか。
行政処分を受けたりしないだろうか。
そんな心配事などは一切なく、終始おだやかに(時に爆笑を含む)事は運んだのでした。
だいぶ面白い話も聞けたのですが一部大人の事情でアレ出来ないのが残念です…。
ということで、早速市長のインタビューをご覧ください。
どうぞ!
つかみはベタに
—こんにちは。今日は大沼市長の人柄を暴こう!ということでやって参りました(笑)。本日はよろしくお願い致します。
「(恐る恐る)よろしくお願い致します(笑)。」
—まずは市長になっておよそ半年だと思いますが、ここまでやってみて感想の方はいかがですか?
「いや~、色々ありますね。なんといっても市民の中から出たワケじゃないですか。行政知識ゼロ、政治家でもない。市役所の中の仕事もわからない市民目線で実務的にはわからない中で、ポーンって入ってますから。」
—目まぐるしいですか?
「難しい事、課題が多いからねぇ(笑)」
「野生的でしたよ」
—そんな大沼さんは子供時代はどんなだったんですか?
「結構野山を駆け巡ってましたよ。」
—走り回ってました?
「そうだね~。我入道とか牛伏海岸とか。山も行きましたよ。香貫山とか牛臥山とか横山とか象山とかねぇ。」
—野生的な感じですか?
「野生的でしたよ。牛臥山なんてなん往復もしていましたよ。毎日。」
—毎日外で遊んでたんですね。
「そうそう。本を読むのが好きとか勉強が好きとかって事はなかったです(笑)」
—身体を動かす方が好きだったんですね。
「そうなんだよね~。今は太っちゃったんだけどね(笑)。」
—そんな子供の頃の夢は何になりたかったんですか?
「ん~。何だろね…色々あったけど…小学校の作文に残ってるのはね、『遊園地を設計する人になりたい』とかって書いてあったね。」
—おー。なんかすごくカッコいいじゃないですか!
「やっぱり遊園地が好きだったんですよね。そういう遊び道具を作るとかね。そういうのは好きですよね。」
—「みんなが楽しめる所を作る」という意味でしたら今と近い部分はありますね。
「そうですね。IT系の企業に勤めて、それからベンチャー立ち上げてスマホのアプリを作るとかそういう所にも繋がってるんじゃないですかね。」
—遊園地を作るのもサイトを作るのも「楽しませる」という面では同じですもんね。
「人を楽しませるとかそういうような事をやりたいって思ってたんだよね。」
音楽漬けの学生時代
—高校までは沼津ですよね?学生時代の思い出とかはありますか?
「高校まではずっと吹奏楽でしたからね。」
—吹奏楽!楽器は何を担当していたんですか?
「中学まではユーフォ(ニアム)を担当してました。」
—いま話題じゃないですか!(アニメ『響け!ユーフォニアム』)
「そうなの!?」
—なかなか脚光が当たりづらい楽器ですもんね。
「ユーフォニアムってあんまり有名な楽器じゃないからね」
—高校までですか?
「高校ではチューバに変わりました。」
—どのみち大きい楽器なんですね(笑)
「中低音ですよね。それで大学に行ってオケ(オーケストラ)やって…結局音楽なんですよね。大学ではね、ファゴット。」
—ファゴットですか!
「だからね、ずっとヘ音記号なんですよ(笑)。だからちょっとトロンボーンも出来るんですよ。今は出来ないかもわかんないけどね(笑)」
—今も家に楽器はあるんですか?
「今はないですね。中学の時に親にユーフォニアム買ってもらったんですよ。でも高校行ってチューバになっちゃったでしょ、それで大学に行ってファゴットになっちゃったでしょ、なので売っちゃいましたね(笑)。」
—でもちょっと小さくなりましたね(笑)
「持ち運びは良くなったね(笑)でもそれも仕事が始まって忙しくなっちゃって出来なくなっちゃってね…あなたも楽器やってるでしょ?」
—ええまぁ、たしなむ程度に(笑)
「ギターでしょ?そうだよね?」
—はい…(笑)でも、吹奏楽をやっていたってことは結構な女性社会だったんじゃないですか?
「ん~、ちょうど僕らの頃で男女半々ぐらいだったかな。」
—そうなんですね。僕らの時は圧倒的に女性が多かったですよ。
「今はそうみたいなんだけどね。だってさ、金管だって女性がやってるでしょ?トランペットやホルンが女性なんてのは当たり前でね。」
プライベートな部分
—そんな絡みから強引ですが、大沼さんの女性のタイプなんかを聞かせて頂けると…(笑)
「女の子?」
—はい。
「好きな女の子?」
—どうですか?(笑)
「性格がいい子がいいですね。可愛いってよりそっちの方がいいな。」
(以下めちゃ面白い話になったけど都合上自粛します)
—まとめると性格重視、ということでいいですか?(笑)
「はい(笑)」
—好きなタレントさんとか女優さんはいますか?
「ん~どうかな~。いるけど今ちょっと出てこないな~。でも結構好きなタレントいるんだけど…お笑いも結構好きだから。お笑いはすごく見る。」
—お気に入りのお笑い芸人は?
「いますよ。サンドイッチマンとかオードリーとか。ブルゾンちえみも好きだし。」
—ブルゾンちえみ!最近ですね!沼津も吉本の劇場があったりしてお笑いと近いですよね。
「そうだね~。ヌマンズとかの住みます芸人も好きだよ。面白いよね~。沼津の吉本も応援してますよ。」
—なかなかゆっくり見る時間もないかとは思いますが…
「住みます芸人の皆さんとも一緒にコラボやりたいんだよね~。やってくれるかな?」
—みんなで色々やれたらいいですよね。
「ヌマンズなんてまずネーミングから最高だよね(笑)」
—これ以上ないぐらいの名前ですね(笑)
沼津の活性化
「っていうかさ、僕が聞きたいこと逆にたくさんあるよ(笑)」
—え!なんですかなんですか!
「まずは沼津のサイト(沼津市非公式ウェブサイト)を作っていただきありがとうございます。」
—いやいや、こちらこそなんかすいません(笑)
「みんな反応いいでしょ?」
—おかげさまで県内県外問わず「読んでるよ」って声は頂きます。
「いやー、いいと思いますよ!」
—とりあえずは怒られないぐらいにしておきたいとは思っていますが(笑)
「いやいや、本当に頑張っていただいてありがたいです。」
—怒られたらとりあえずそれはやめるという感じで(笑)
「え?何を怒るの?」
—ちょっと通じない人が読んだら怒るかなぁって(笑)
「全然そんなこと感じたことないよ!あれがね、望ましいわけ。非公式だからね。市役所のホームページを作っている職員もいるわけじゃないですか。きっと彼らは『先を越された!』なんて思ってるかもしれないけど…役所はやるのに準備とか手続きとか色々ルールがあって。だから…そういう気持ちはあるかもしれない。だけども僕にしてみたらそういう人が周りに出て来る方が元気になる話だから。」
—ありがとうございます。出来れば役所が出来ない事をやって行きたいなぁとは思っています。
「そうですよ。」
—細かい情報とか、本当に大事な防災とか安全とか生活とかに関しては行政にお任せして。
「そう。役所がやらなきゃならない。」
—微力ながら手助けになればと思っています。
「ありがとうね~本当に。あれって仲間が集まったの?」
—そうなんです。話を進めるうちにプロのライターをやっている方が協力してくれたり、動画を作っている沼津の方が協力を申し出てくれたり。今の所はボランティアにはなっちゃってるんですけど。そこから観光なんかに繋げたり出来れば。
「そうなのか~。でもせめてお小遣いぐらいは入って欲しいね。」
—そこ目指したいですね。(一同爆笑)
「でも別に非公式なんだからなんでも出来るじゃないですか。」
—今やってるのは「燦々レディ」(沼津市公式キャンペンガール)じゃなくて非公式の「さんさんガール」募集っていう
「あー見た見た(笑)」
—まだ応募ゼロ件ですけどね(笑)
「そう?本当?」
—ぜひ娘さん(大沼氏の娘/海外在住)が帰ってきたらやって欲しいぐらいですけど。
「あー。娘もうすぐ帰って来ますよ。」
—あら。しばらくこっちにいるんですか?
「いや、6月末ぐらいに一週間ぐらいだけだけど。」
—もうすぐですね!娘さんもワールドワイドに活躍してて凄いですよね。
「そうなんだよ。なんだか社長になっちゃったよ今度(笑)」
—仕事のジャンルが僕も興味ある内容だったんで今度一緒になんかやろうって話もしたりしてます。
「そういうさ、ワクワク感を持って起業出来る、そういう事が出来る街にしたいですよね。」
市長のお仕事
—そんな絡みからなんですけど、ここまで半年ぐらいやってみて、やりがいを感じる瞬間なんかはありますか?
「やっぱり嬉しいのはみんなが会いに来て、僕がなんか言うでしょ?それでワクワクして、新しい事が起こったりすると嬉しいですよね。」
—動いていくところを見ることですか?
「結局さ、市長一人で『世界一元気にする』ったって、実際元気にするのは沼津市民なんですよ。だから僕のやんなきゃいけない事は、沼津市民を元気にして、みんなで世界一元気にしていくって事じゃないですか。それこそサイト作ったりとか。そういう事だって思ってるから。」
—そういう市民からの動きがあるとやりがいを感じるという事ですね。
「去年の11月10日に市長になって、25日から初めての議会があって、それが12月20日ぐらいに終わって、で年末を迎えて、1月の頭になったら緊張感で倒れちゃった(笑)」
—(笑)
「それで2月に入ってすぐに予算取りの議会があって、ひっきりなしなんですよ。」
—そうなんですね。
「そして3月の議会で議員の皆さんに予算を認めてもらって、それで4月から新しい予算でスタートするわけね。」
—なるほど。
「結局税金じゃないですか。市民の。それが市民のみんなの願いでこういうプロジェクトが起こってそれに使われるんだって言ったら許せるじゃないですか。そうやって市民がどういう風に税金を使っていくか決めていく話なので。プロの政治家とかそういうんじゃなくて、市民が市長になってね。市民みんなで巻き込んで仲間作りとかね。そういう風な仕事だって思ってるんで。」
—多分市民の方々はそういう部分に関して自分たちの関われるところが少ないって思ってると思うんですよね。
「そうですよねきっと。それを広げてみんなが入れるようにしていくのが仕事だから…だから重要なんですよ非公式ウェブサイトが(笑)」
—(笑)色々企画も立ててなんて思っているので
「いいんじゃない?それで色んな人を引っ張って来て欲しいし、会いに行けって言えば喜んで会いに行くし。」
—いやー、普通にお酒飲みに行きたいですね(笑)
「行こうよ~。行こう!」
市長選の思い出
—当選した当時は下馬評としてはだいぶキツかった状態からいわゆる逆転的な勝利だったんですけど、あのとき率直に「当選した」って聞いた瞬間にどう思いました?
「信じられない。アンビリーバブル!マジ!?みたいな感じでした。最後の最後まで自分は落ちると思ってたわけ。」
—なるほど。
「であの(投票)最後の日って、ラジオとかテレビとかで見ててもなかなか投票率が上がらなかったじゃないですか。沼津市民って選挙に夕方行くんだよね。夕方以降(笑)。夜の7時とか。」
—沼津っぽいと言えば沼津っぽいですよね(笑)
「だからそれがわかんなくて全然投票率上がんなくてさ。で、これだけ上がらないと計算上僕は落ちるなって思ってたからさ。だからこれはどう考えても落ちるなと。だけど事務所に最後行かなきゃいけないからさ。落ちても行かなきゃいけないんで。」
—残念インタビュー的な。
「そうそう。だからどのみち床屋に行かなきゃなんで、床屋に行ってたんですよね。髪を切ってもらってたら床屋のお兄ちゃんが『えー!大沼さん!当確出たよ!』って。床屋で知ったもんね(笑)。」
—それはたまげますね~!
「たまげたたまげた。びっくりしたよ!」
—最後の最後まで勝つなんで思ってなかったんですね?
「思ってない。みんな言ってたじゃないですか。『大沼さん…無理な戦いだよ…。』って。そんなん言われてたから『無理なんだろうな』って(笑)」
—僕その日東京にいて、東京からの帰りにネットを開いたら「当選した」って出てて、「おい大沼さん勝っちゃたよ」って(笑)
「ほんと?(笑)」
—勝っちゃったなんて言うと失礼なんですが、勝っちゃったよ~!って(笑)
「(笑)だってさ、プロじゃないって知ってるでしょ?素人だからさ。『素人が勝っちゃったよ~』って(笑)」
—いやーでもワクワクしましたよ。こんな事もあるもんだ!って。
「はっはっは」
—でもだから、この先に期待をというか。
「だからね、本当に市民の街にしたいじゃないですか。だから、これはチャンスでもあるよね。任期が4年間あるからさ、市長も市議も。状況も刻々と変わるから、だから逆に市民の意見がもっとこうどんどんね、いろんな希望とか意見を言えるような街がいいんですよね。」
—そうですね。風通しがいいというか。
「そうそうそう。若い人たちに一番先頭切ってやって欲しいのは、沼津を元気を出すためのアイデアですよね。観光とかね。」
—これからの人たちですもんね。
今後について
「あとちょっとラフな話になっちゃうけど、個人的にはやっぱり音楽をこの沼津の中でどう広めていくか。僕の夢はね、金曜日に『あー今日も終わった!飲みに行くか!』って渋谷で飲んでるとするでしょ?ヘロヘロになるまで飲んで「おい。ちょっとライブ行こうぜ!」って言って青山に行こうとか赤坂に行こうとか新宿に行こうってノリの中の一つに『今日は沼津でライブ見るか!」っていう。だから沼津のイベント案内がスマホでパッと見れて『お。今日23:10からあの人のライブがあるよ」なんてさ。それで沼津にパッと行っちゃうみたいになるといいな~なんて思ってるんだよね。」
—いいですね~。
「だからライブを増やしたいわけ。音楽もそうだし、踊りとか三味線とかもあるでしょ?」
—エンタメですね。
「そう。エンタメ系。人の息遣いみたいな所からその人が見えてきて。あと能も好きなのね。能なんかも外の舞台でさ。かがり火の横でさ。そういうのを若者たちでどんどんやって、それをスマホで中継してさ。『おー今日やってるよ。あと一時間あるから見に行くか』みたいな。そんなノリだよなぁ。」
—そういうのをやって、市と連携とったり後援ついてもらったりすればいいですよね。あ~そういうのやりたいなぁ。
「やろうよ~そういうの。」
—もうなんかインタビュー関係なくなってきてますが(笑)
「(爆笑)」
まとめきれないまとめ
—それでは最後にひとつ。大沼さんの将来の夢は?
「沼津を世界一元気にすることだよ(笑)」
—あっゴメンなさい(笑)もうちょっと個人的なやつを…
「ワクワクするようなベンチャーやってる会社が好きで、そういったベンチャーサービス、新しいタイプのビジネスモデルをやれる人を沼津に集結させたいんだよね。」
—なんかあれば僕も仕事ください(笑)
「えー?困ってる?困ってないでしょ?(笑)」
—いやいや、なかなかですよ。
「だってさ、CDとか出してるでしょ?」
(このまま筆者の身の上相談会へ)
終わりに
ということで、非公式が公式の長にインタビューして参りました。
皆さんいかがでしたでしょうか?
多忙の中で時間を作っていただいた大沼市長に感謝しています。
今回「政策や財政などについては敢えて一切触れない」という自分的縛りの中でやってみました。。
携帯で録音していたのでいわゆる「ろくろを回す写真」が撮れなかったのだけが心残りですが、このインタビューで少しでも大沼市長の人柄が伝われば幸いです。
穏やかでいい人ですよ。本当に。
沼津市も色々な問題を抱えています。
政策やイデオロギーの対立などもそれぞれが真剣に未来を考えた結果だと思います。
元々は同じ場所に住む同じ仲間、対立し合っている構造をもう一度見つめ直してお互いの意見を尊重して、毎日笑える沼津、静岡、日本、世界になっていけたらと切に望みます。
やっぱり風通し良くないとダメですよね。
なんていう個人の意見を少しだけ書かせて頂きました。
そんなあれこれの中でもう一度自分たちの足元、この町のいい所や面白い事を見つめ直す、このサイトがそんな一助になれればと願いつつ本日は筆を置きとうございます。キーボードだけど。
【がんばれ大沼市長!!】
PROFILE
- Takashi Endo
-
ロックバンド「GOOFY'S HOLIDAY」のボーカル/ギタリスト。
1994年に結成後、全国のライブハウスを股にかけて活動中。
「インディー界一のツブシのきく男」「バンド界の激安グルメ王」「元気の国の王子様」「マスターオブ弾きたがり」など様々な異名を持つ。
バンド以外にも沼津市でMUSIC BAR「Quars」を経営したり「Tube Drive Records」という弱小レーベルをやったりとそこそこマルチに活躍、どれもまんべんなく儲かっていない。
愛する地元と地球をよりよくするため出来る範囲で健闘中。
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