沼津印度化計画

再開発により、10年前とはすっかり様相の変わった沼津駅南口。

現在「イーラde」と呼ばれているショッピングビルのあるエリアもその昔は雑多な商店などが立ち並んでいました。

駅前の角には静岡銀行、お茶屋さん、バッグ屋さん、魚河岸寿司の本店…。

その中でも庶民に愛され続けた店のひとつ、それが「CBカレースタンド」です。

カウンターだけの店内、シンプルなカレーのメニュー、国籍不明のおじちゃんとおばちゃん(日本人ですよ)。

筆者も中学生時代から11枚集めると一杯無料のサービス券が年に何度もたまるほど通いつめました。

 

その昔ながらの「黄色いカレー」の味は、我々沼津人のソウルフードのひとつです。

ってか沼津人のソウルフード多いな。

辛さにこだわるジャワ原人

元々は駅のロータリーのすぐの所にあったのですが、再開発により立ち退きの憂き目にあいました。

移転先の目処もなかなか立たなかったのですが、無事にその向かいに新たに店舗を構えました。

その場所でしばし営業したのち、郊外である香貫エリアへと移転。

そこから名前を「CBカレーキッチン」と改めて再スタートをした、と筆者は記憶しています。

(間違っている情報でしたらご存知の方、訂正をお願い致します)

 

旧店舗でやっぱり思い出すのは、マスターと奥さんです。

ラテンミュージックが大好きで、自らもバンドをやっているマスター。

カレーとラテンは理屈が合いませんが、なんかマッチしてる気もしますね。

パートは太鼓を叩いているとの事ですが、タブラではなくコンガです。

 

そして見た目はインドの美女のようなのにめっちゃ日本語の、話好きな奥さん。

お店に行くたびに「あんたいくつになった?」といつも気にかけてくれていました。

年に何度も聞かれましたが、それすらも最早カレーとセットのイメージでした。

 

現在ご夫婦は引退され、お店は後任の方に引き継がれ営業されています。

 

さて、ざっとCBの思い出を書き綴ってみましたが、早速店舗の方に行ってみましょう!

俺にカレーを食わせろ

お馴染み、店外の風景はこちら!

どーん!

 


【洋風のおしゃれな建物】

 

 

もともとの店舗は昭和スタイルのお店なのですが、新しくなったこのモダンスタイルもおしゃれですね!

 

いよいよ本丸、店内に突入しましょう。

 


【カレー屋というよりレストランみたい】

 

 

店外の見た目もおしゃれですが内装もいい感じ!

夜はここでデートなんかもおしゃれですね。

フレンチもいいけどカレーもね。

 

運ばれて来るメニュー表にほぼ目もくれず、注文は一択。

筆者の青春の味にしてみんなの人気者「カツカレー」です。

筆者の口癖は「大盛り」なのですが、今回はレギュラーサイズをご紹介したいと考え思い留まりました。

 

かわいいブタちゃんの切り身をラードに投げ込んでいる間、店内の様子を伺うとテラスを発見!

 

 


【南向きの好物件】

 

ここで外の空気に触れながらカレーなんてオツですね!

春と秋以外は地獄を見る可能性もありそうですが。

景色は田んぼとアパートぐらいですが、道路に面してないので落ち着いて食べられますね。

この日は強風で解放されていませんでした。

 

なんてしていると間もなく到着!

ご紹介します!

This is カツカレーです!

 

 


【ああこれだよこれ】

出て来ただけで涙が出そうな、筆者の青春の一杯です。

ただ、記憶よりもカレーもカツもずいぶん大きいです。

俺が小さくなったのか、カレーが大きくなったのか…

 

そんなこんなで実食!

 

スパイシーなルーとザックザクの衣のクランチ感のマッチングが素晴らしい!

中の肉も厚くないのがカレーに合います。

 

う…うまい…!

 

たくさんの思い出や風景を思い出しながら味わう、という余裕もないままガツガツとむさぼります。

もはや私の本能が求めている味なのかも知れません。

あれこれもなくペロッと完食!

 

と言いたいですが、やはりボリューム多い…

満腹オブ満腹でお腹苦しい…

これの大盛りを食べていたなんて…すごいな昔の俺…

 

 

俺はまだ、昔の俺を超えられていない—。

 

 

カレーにしてね母さん

いかがでしたでしょうか?

今回は沼津の皆さんにとって懐かしい、そして市外の皆様に食べて欲しいカレーをご紹介しました。

いや本当にめちゃ美味しいんですよ。

 

ちなみに筆者の他のオススメは辛口カレーです。

 

あー書いててまた食べたくなってきた。

 

今回も思い入れたっぷりの記事でした。

 

 

それでは、また会う日まで!

 

会えるときまで!

 

 

CBカレーキッチン

静岡県沼津市下香貫藤井原1653-1

055-957-5566

営業時間 11:00〜20:00

定休日 木曜日

PROFILE

Takashi Endo
Takashi Endo
ロックバンド「GOOFY'S HOLIDAY」のボーカル/ギタリスト。
1994年に結成後、全国のライブハウスを股にかけて活動中。
「インディー界一のツブシのきく男」「バンド界の激安グルメ王」「元気の国の王子様」「マスターオブ弾きたがり」など様々な異名を持つ。
バンド以外にも沼津市でMUSIC BAR「Quars」を経営したり「Tube Drive Records」という弱小レーベルをやったりとそこそこマルチに活躍、どれもまんべんなく儲かっていない。
愛する地元と地球をよりよくするため出来る範囲で健闘中。