昭和カルチャーを詰め込んだ宝箱「昭和レインボー」オープン

沼津市内でも、昭和の雰囲気を今に残す新仲見世商店街。その中ほどに「昭和レインボ―」というお店がオープンしました。

お店のオープンと同時に、12月9日(土)10日(日)の2日間に渡って新仲見世商店街で「昭和レトロまつり」が開催。さっそく12月10日のオープニングイベントにお邪魔してきましたゾ♪

▲アーケードの天窓から明るい光が差し込む新仲見世通り。入口からレトロな香りがムンムンしてきます

▲沼津の昭和レトロ好きなら一度は行きたい素敵な喫茶店、ケルンさんのお隣でございます

▲崑ちゃん&かおるちゃんの看板!チミたちに再会できてうれしいよ!

▲アメージングな店内。看板娘さんが笑顔で迎えてくれます

店内には、駄菓子や駄菓子屋さんで売っていたオモチャが所狭しと飾りつけられています。これだけ膨大な数があると、どこから見ようか迷ってしまいますよね。

オープン日からしばらくは軽食メニューの販売はないそうですが、用意ができ次第、昔懐かしい焼きそばやナポリタン、学校給食セット、七色クリームソーダ、ラムネなどのフードやドリンクが販売されるそうです。

昭和の懐かしい味を楽しみながら、ここに集った昭和レトロファンといっしょに、懐かしい話に花を咲かせる…そんなお客さんたちの姿が早くも目に浮かびます。色とりどりのお菓子やオモチャ。可愛くてカッコいいヒーローやヒロインたち。昭和を知らない平成生まれのヤングたち、そして来る新元号世代の子どもたちも、きっとこの場所を楽しんでくれるはずです。

▲駄菓子がいっぱい!懐かしいなあ、このガラスケース

▲ミーちゃんケイちゃんが見つめているよ…こんなかわいいアクセサリー、お菓子の空き缶や漫画雑誌の付録の紙製小物入れに、大事に保管していた記憶があります

▲壁に展示されたグッズの中には非売品もあります。モノより想い出だ!その目に焼き付けて帰ろうぜ!

▲大好きなキャンディ・キャンディ!あまりの懐かしさに、目の前が急に雨模様…

▲妖怪メダr…ではなく「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪バトルチップです

▲この少女漫画のラインナップが、どストライクでございました。うちの本棚かと思ったよ

 

「やだやだ!もう帰りたくないよ…ボク、ここのうちの子になる!」

そんないい大人の声が聞こえて来そう!? 筆者も大人気なくテンションMAXで大興奮してしまいました…

そう、ここは誰もが子どもの頃に還ることができる、そんな場所なんです。

 

【Information】

「昭和レインボー」

住所:沼津市大手町4-5-14

電話番号:090-4086-4024

営業時間:11:00〜18:00(不定休)

http://showa-rainbow.com/

 

懐かしのヒーローたちが沼津にやってきた!

「昭和レトロまつり」開会のあいさつには、衆議院議員の勝俣孝明氏、沼津新仲見世商店街組合会長の井草雅彦氏、「昭和レインボー」店主の田中 剛氏が登壇。その後、懐かしのヒーロー番組に関連する6名のゲストが登場し、サイン会&撮影会も行われました。

前日の12月9日(土)には沼津市吉田町にある銭湯「吉田温泉」(休業中)で、この6名のゲストのトークショーが行われ、大いに盛り上がったそうです。10日(日)の新仲見世商店街の会場にも同ゲストのみなさんが顔を出してくださり、ひと言ずつ会場に集まったお客様をしてくださいました。

この日は強風でとても寒い日でしたが、会場には老若男女さまざまな年代の方が来場。このイベントのために遠方から訪れたファンもいたそうです。ショッカーO野さん(以下の写真右側)が、豆知識満載の昭和レトロなトークで会場をウォームアップ。いよいよイベントがスタートです。

▲「ウルトラセブン(14・15話)」「帰ってきたウルトラマン」でスーツアクターを務めた俳優のきくち英一さん。映画「007は二度死ぬ」でショーン・コネリーさんと共演したこともあるそうです!

スペシウム光線を披露してくださったきくちさんは、とても気さくでサービス精神旺盛。その一挙手一投足に観客の皆さんが沸いていました。

▲「柔道一直線」大沢健二役、「ミラーマン」主人公・鏡京太郎役で知られる石田信之さん。当時と変わらない優しい笑顔がとっても素敵でした!

▲70年代の人気ドラマ「少年探偵団BD7」で、少年探偵団の紅一点・マジョこと秋吉めぐみを演じた山添三千代さん。現在は芸能界を引退されているそうですが、可憐な笑顔は当時のまま。大人の女性ならではの美しい物腰が印象的でした。

▲俳優の伴 大介さん。「人造人間キカイダー」のキカイダー・ジロー役、「イナズマン」「忍者キャプター」、そしてスーパー戦隊「バトルフィーバーJ」の2代目バトルコサック役として知られています。

▲「バトルフィーバーJ」バトルフランス役の倉知成満さん。「沼津の街が活性化するお手伝いができれば」と有り難いお言葉をいただきました!

じつは筆者、「バトルフィーバーJ」に並々ならぬ思い入れがありまして…。倉知さんと伴さんが揃って沼津においでくださったのがすごく嬉しかったのです。「バトルフィーバーJ!」の掛け声にも力が入ります!

▲『スーパーロボット マッハバロン』主題歌や『ガンバの冒険』エンディング曲などを歌った歌手、すぎうらよしひろさん

すぎうらさんは愛知県にお住まいだそうで、「沼津に来たのは初めてなんです。富士山が見えて気持ちいいですね」と初めて訪れた感想を話してくれました。

そしてなんと!名曲と名高い『マッハバロン』の主題歌とエンディング曲、こちらも名曲中の名曲『ガンバの冒険』エンディング曲といった、懐かしい歌をライブで披露。当時子どもだった人はもちろん、特撮好き、昭和歌謡好き、アニメ好きの心を震わせる名曲が沼津で聞けるなんて!これはめちゃくちゃスゴイことなんです。

70年代のテレビ番組『おはようこどもショー』のミニコーナーで歌った『行け!牛若小太郎』や、深夜放送のラジオ番組の企画から生まれた「シートベルトの歌」といったレアな楽曲のほか、ブルース・リーの主演映画『死亡遊戯』のエンディング『愛のテーマ』も特別に披露してくれました。

伝説のロックバンド「NORA」やレジェンドシンガー・浅川マキさんのバンドメンバーとして活躍してきたすぎうらさん。今も変わらないパワフルな歌声に、思わず聴き惚れてしまいました。少しの時間でしたが、新仲見世にあたたかい歌声の風がふわっと吹き抜けたような、そんな素敵なひとときを過ごすことができました♪

▲街頭紙芝居芸人・三ツ沢グッチさんの「お面キャラクター当てクイズ」。写真のキャラクターは(まさかの)デビルマンだそうですが、私が知っているデビルマンとどこか何だか違うような……当時のお面技術の限界だったのでしょうか……。

このあと、グッチさんが街頭紙芝居を披露。そして昭和レトログッズプレゼント抽選会、1970年代特撮16ミリ映画上映会など盛りだくさんの催しが続き、来場客それぞれが思い思いの「昭和レトロ」な時間を過ごしていました。

今まで話したことがなかった人たちが繋がったり、自分の好きなものについて語り合ったり。このイベントで見られた光景が、これから新仲見世商店街で当たり前の光景になっていくかもしれません。「昭和レトロ」は、沼津市民や沼津を訪れる人たちを繋ぐ架け橋になりそうですね。

新仲見世や仲見世周辺にも、まだまだ昭和レトロなお店はたくさんあります。新スポットの登場で、この界隈はどう変わっていくのでしょうか?これからの街の発展がとても楽しみになってきました!

PROFILE

KobayashiNoriko
KobayashiNoriko
伊豆在住フリーライター/伊豆グルメ研究家。

駿東郡清水町出身。チャリンコで沼津市の某高校に通っていました。
映画鑑賞やバンギャ活動ばかりにうつつを抜かし、落第ギリギリで高校を卒業。その年に上京し、映画雑誌編集部、某ロックバンド事務所での丁稚奉公、寿司屋でのバイト、音楽系雑誌編集プロダクションの編集者などを経てUターン帰郷。フリーランスとして地元新聞社の書籍や雑誌などに取材・執筆・撮影で楽しく携わる。現在はWebサイトや雑誌へ記事・エッセイを楽しく寄稿しております。
学生時代がダメでも、好きなことをやり続けていれば人生なんとかなります、たぶん。でもお金は儲からないです。

昭和レトロ、昭和歌謡、ニチアサを中心とした特撮、インダストリアル(音楽の方)などに対して食指が動きます。