2017年11月4日(日)に開催された7回目の沼津OTO市場。場所はおなじみ、沼津ぐるめ街道にあるジャンボひものセンターの2階で開催されました。
今回の出演アーティストは4組。何が飛び出すのかわからない、このイベントならではの面白さが凝縮されていました。会場には来場者の笑顔があふれ、アットホームな雰囲気に包まれていましたよ。
大人も子どもも大爆笑の「大マジックショー」!!
トップバッターは、OTO市場史上初となる「手品」のステージ。
マジシャンの「おのちゃんまん」さんが、バンドのセットチェンジの合間に素敵なマジックを披露してくれます。
▲「大マジックショー」……。
沼津のマギー司郎か、はたまたポスト・東京コミックショウか!?
マイペースかつ、ひょうひょうとした口調で独特のインチk……もとい、おとぼけ手品の数々を淡々と披露。かと思うと、要所でそっと正統派の手品を見せてくれるのです。「あっ、そういえばマジックショーを見ていたんだっけ!」と一瞬、我に返り…なぜか夢中で見入ってしまう、不思議なステージなのです。
▲いたいけな子どもの心を惑わせるインチキぶりがたまらない(褒めてる)
お客さんイジり……もとい、お客さんといっしょに作るマジックがいちばんの見どころ。子どもからの鋭いツッコミも華麗にかわし、おのちゃんまんの騙しのテクニッk……失礼、巧みな話術が冴えわたります。
「えーと。さっきと同じことやります」
と、ポンコツキャラを見せつつも、次の回では微妙に異なる出し物をやってくれていた、おのちゃんまん。さすがプロのマジシャンです。カッコい〜い!「(沼津ラクーンの)よしもと劇場でも同じことやってる」ということなので、気になる人は劇場のスケジュールをチェックすべし!2018年の沼津では、きっと、おのちゃんまんのこのフレーズ「さっきと同じことやります」が流行るかもしれませんよ⁉︎
静岡県東部で大注目のシンガー・ソングライター
次に登場したのは、裾野市出身のシンガー・ソングライター、フルヤトモヒロさん。
静岡県東部のさまざまなイベントに出演されているので、彼のステージを見たことがある方が多いかもしれません。数々のイベントや企業、テレビ番組などにテーマソングを提供。コンテストなどの受賞歴もある実力派アーティストなのです。
▲「お祭り男」の異名を取るだけあって、ハッピ姿がめっちゃ似合ってます!
富士スピードウェイでも開催されたモータースポーツ「インタープロトシリーズ」のテーマソング「the way」、裾野市と長泉町のイベント「サクラサクマツリ」公式テーマソング「サクラサク」、富士御殿場ゴルフ倶楽部公式イメージソング「swing」、富士山すその大花火大会テーマソング「すその大花火」など、アゲアゲで楽しいポップソングを披露。
そしてなんと、フルヤさんがパラサイクリング連盟・公認応援ソングを歌うことが決定!タイトルは「no border」。このステージで、いち早く楽曲を披露してくれました。
彼の魅力は何といっても、はつらつとして表情豊かな歌声と、情感豊かな歌詞、そしてキャッチーなメロディ。思わず一緒に口ずさんでしまう楽曲は、聴く人の心にやさしく寄り添ってくれます。彼の楽曲を聴くと元気になる!という人が多いのも頷けますね。
今日のステージでは、新しい試みとして、会場に出店していたフェイスペインターの松永マサエさんとのコラボレーションもありました。1曲終わるまでに、フルヤさんの頬へOTO市場オリジナルのイラストを描きます。
▲フェイスペインターの松永マサエさん
フェイスペイントのライブペインティングは、このあたりでは珍しいのではないでしょうか?
はたして、1曲終わるまでにイラストが完成するのか?歌っている人の頬に描くのは非常に難しく、高いスキルを持ったペインターでもなかなか上手く描ける人は少ないと聞きます。どんなイラストができあがるのでしょうか!?
▲緊張感が伝わってきます。ドキドキ!上手くいくのかなぁ…
▲出来上がり!ジャンボひものセンターのシンボルマークでした!
シンボルマークの線がとてもしっかり出ていますね。黒はごまかしの効かない目立つ色なので、まっすぐ描くのが大変なんです。いや〜、プロフェッショナルの仕事を間近で見せてもらいました!
右頬にはライブ前に描いたひものん、左頬にはシンボルマーク。フルヤさん自らがOTO市場を全身で楽しんでいる、そんなあったかい気持ちが伝わってきます。
▲お客さんとハイタッチ!アーティストとの距離の近さがOTO市場の醍醐味
フルヤトモヒロさんは、2017年12月23日(土・祝)に駿東郡小山町の総合文化会館「金太郎ホール」にて、ワンマンライブ「KINTAROCK FESTIVAL」を開催します。今年1年を通して、1,000人のお客様を集めて金太郎ホールを満員にしようという試みです。会場にあふれるほどのお客様が集合するといいですね。これを読んでいるみなさんもぜひ参加して、フルヤさんの熱いステージを体感してくださいね!
KINTAROCK FESTIVALの詳細はこちら→https://ameblo.jp/childeggtomohiro/
沼津を代表するアーティスト、圧巻のステージ
3組目は、OTO市場だけでなく沼津を代表するバンド、CANARY with NUMAZU ROCKERSが登場。
▲OTO市場のレギュラーとして貫禄のある演奏を聴かせてくれました
ルイ・アームストロングの名曲をレゲエ調でカヴァーした「この素晴らしき世界」、オリジナル曲「その手で」など、秋の夜長にふさわしい楽曲を披露。沼津をテーマにした代表曲「Roots of My Life〜沼津の歌〜」では、「沼津は本当に最高の街だから、もっともっと盛り上がってほしい」とメッセージを込めて演奏してくれました。
▲豊かなハーモニーも魅力のひとつ
オリジナル曲はもちろんのこと、名曲のカヴァーも毎回楽しみですよね。次回のOTO市場ではどんなステージを見せてくれるのでしょうか。
ジャパニーズ・レゲエのオリジネーター、沼津に降臨!
さて、トリを飾るのは、ジャパニーズ・レゲエのオリジネーターのひとりとして知られる、ランキン・タクシーさん率いる、RANKIN TAXI & THE RAGGA SOUL!
▲マーティン・キヌーこと、ジャンボひものセンターの店長・君山さん(写真左端)も参加!
御年64歳というランキンさん。デビューから30年近く経った今でも第一線で活躍し続け、若い音楽ファンからもジャンルを超えて支持されています。
今回のステージでは、「Too Much Too Young」「モンキー・マン」「A Message To You Rudy」 などカヴァー曲のほか、オリジナル曲「ヨロコビの歌」、実話をもとにした「実の娘をナンパ」、人気曲の「CCPP」といった、これぞベスト選曲!と呼べそうなラインナップを披露してくれました。
▲英語の楽曲を、原曲に近い日本語に訳して歌うランキンさん。名曲がさらに素晴らしく新鮮に響きます
ライブのキラーチューン「CCPP」では、小さな子どもたちもフロアに出てきてダンス!この歌詞、教育上どうなのかわかりませんが……参考までに、筆者はめちゃくちゃ楽しく聴きました(わからない人は検索してみてください)。
▲曲間のトークも最高に面白い。こんな60代になりたい!と思うのは筆者だけではないはず
ランキンさんは、ユーモアに富んだ内容の楽曲だけでなく、時事問題に真摯に向かい合う楽曲も発表しています。日本のミュージックシーンにおけるレジェンドの立場ですが、奢ることなく地道に活動し続ける姿勢が、共感を生んでいるんですね。予定の楽曲が終わっても、お客さんからアンコールの声がかかり、名曲「君の瞳に恋してる」のカヴァーを演奏。大盛り上がりでライブは幕を閉じました。
次回の沼津OTO市場は、2017年12月10日(日)朝8:00から昼12:00まで「沼津物産センター味工房(ジャンボひものセンター向かい)」で開催されるイベント「オドリバマルシェ」の一環として開催されます。沼津市内のさまざまなお店や農作物・地場産品が一同に会し、さらに鍋フェスタやくじ引き大会なども開催される予定。インスタグラマー必見のフォトスポットも用意されるそうです。
次回も、ぜひみんなで楽しみましょう!
PROFILE
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伊豆在住フリーライター/伊豆グルメ研究家。
駿東郡清水町出身。チャリンコで沼津市の某高校に通っていました。
映画鑑賞やバンギャ活動ばかりにうつつを抜かし、落第ギリギリで高校を卒業。その年に上京し、映画雑誌編集部、某ロックバンド事務所での丁稚奉公、寿司屋でのバイト、音楽系雑誌編集プロダクションの編集者などを経てUターン帰郷。フリーランスとして地元新聞社の書籍や雑誌などに取材・執筆・撮影で楽しく携わる。現在はWebサイトや雑誌へ記事・エッセイを楽しく寄稿しております。
学生時代がダメでも、好きなことをやり続けていれば人生なんとかなります、たぶん。でもお金は儲からないです。
昭和レトロ、昭和歌謡、ニチアサを中心とした特撮、インダストリアル(音楽の方)などに対して食指が動きます。
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