KING’S TASTE

「あなたは、食べることは好きですか?」

こう質問されて「いいえ、嫌いです。」と断言出来る方はなかなかいないのではないかと思います。

もちろんタイミングにもよりますし、場合によっては「それ今すぐ病院に行って!」というパターンもありますが、基本的に生き物にとっての食べる行為とは生命の根幹に関わる大切なものです。

そして個人的に、日本という国は世界中で最も食が進化している国ではないかと自負しております。

日本料理の奥深さや侘び寂び、煌びやかさなどの表現の幅広さも当然ですが、それ以上に個人的に凄いと感じている事は日本人の他国の食に対する「アレンジ力」です。

楽しみにしていた横浜中華街で「あれ?これうちの近所の方の中華屋の方が美味いぞ?」と感じた事がある方も結構多いと聞いておりますし(筆者調べ)、インド人が日本に来てカレーを食べて「これ美味しいねー!なんて料理?」と質問したなんて逸話もある様です。

余談ですがアメリカから留学で来たアメリカ人がカツ丼にハマり毎日食べて続けたところ20kg痩せた、という噂も聞いたことがあります。アメリカで何食ってたんだよって。

そんな飽食の日本、その反面で食材の廃棄問題などもあったりしますね。

せっかくの「もったいない」精神の国、食べ残しの量だけではなく食材の安全性の確保など諸々の問題をちゃんと考えて次世代に繋いで行きたですね。この素晴らしい食文化を。

とまぁ真面目な話になりましたが本日は我ら沼津にあるパワー系メニュー中華料理のお店をご紹介したいと思います。

正しい店構え

という事で本日ご紹介するのは沼津市柳町にある中国料理のお店「王味(わんみ)」です。

まずは恒例、看板からドーン!


【凜とした佇まい】

併せて入り口もご紹介しましょう!

そいや!そいや!


【ものすごい中華感あふれてる】

うーん…いつものインパクトとは違った…

なんというかその…

ちゃんとしているというか…

高級感というか…

逆に居心地悪くなっちゃってる自分がちょっと大丈夫なのか心配になってしまいますが、とにもかくにも店内にインしないことには始まらないので勇気を持ってその門戸を叩きます。

たのもー!

レゲエ感ある中華獅子?

店内に入ると廊下とテーブルスペースを仕切る高そうなガラスが目に入ります。

これ何だっけ?獅子?麒麟?

 

 


【緊張感で写真ブレてましたすみません】

 

 


【二階もあるでよ】

 

 

二階は恐らく宴会スペースになっているのだろうと予想しますが、今回案内されたのが一回の座敷でした。

ちょっとした個室になっていて、あの回るテーブルもありましたよ!(まだ緊張していたので写真忘れました)

 

 

いやーしかし門構えで緊張感違いますね。

もしかしたら写真とか怒られちゃうんじゃないかって思いながら撮る緊張感ったら。

まだ筆者にもそんな畏れの心が残っていたかと思うと神道に感謝です。(話が難しくなってる)

 

という事で今回も複数名で尋ねましたので何品かを注文。

ご注文の品が届くまで皆様しばしの間、ご歓談下さいませ。(下にスクロールするとすぐ来るよ)

中華なイパネマ

しばしご歓談はお楽しみ頂けましたでしょうか?

こちらも歓談していると、ついに到着です!

まずは定番中の定番、こちら!


【チンチャオロースゥ】

イメージの中国語っぽい発音でご紹介してみましたが(多分間違ってる)、青椒肉絲です。

油でしっかり具材に味を絡ませていてしっかり味!

もうスタートからすでに白飯の出番ですね!

今日は休まる暇はないぜお米ちゃん!

続いての到着は「本日の青菜炒め」です。

いや待って。

「本日の」って事は毎日使ってる青菜が違うって事?

ってか中華の青菜って概念そんなにザックリしてるの?

そんなちょっとガチャガチャのドキドキ感を保つために「今日の青菜は何か」という質問をせずに注文しました。

それがこちら!

 

 

 


【よかっためちゃオーソドックスだった】

 

 

見た事も聞いた事もない葉っぱだったらどうしようかと思いました。

下手したらその辺の雑草も「青いから青菜でしょ?」なんて言われたら反論出来なさそうです。

ってかこれ…ちんげん菜炒めじゃ…

いよいよ本丸へ

さて、いよいよ今回の主役の登場です。

沼津市民なら王味のエースは何かご存知ですよね?

え?知らない?あなた本当に沼津の方ですか?

仕方ない。

今回でちゃんと覚えて下さいね。

 

王味と言えばエースは「えびチャーハン」なんです。

まぁ人によって違うかと思いますが、ここでは一般論の話で行きます。

改めて。

えびチャーハンです。

 

ではお待たせしました。

論より証拠、ご紹介しましょう!

そいや!そいや!それ!それ!

 

 


【混ぜずに載せるスティーロ】

 

 

どうですかお客さん!

これが「えびチャーハン好きが注文して最後にえびを残して帰る」という伝説のえびチャーハンです。

見ているだけで痛風になりそうですよね!

ってかこれもはやチャーハンを利用した「エビ丼」ですよね。

王味さんの料理人さん、日本の丼文化を勘違いしていませんか?

 

と突っ込みまくりましたが、実際の味。

えびがプリップリでこれがまた美味しいんです!

チャーハンの中に混ぜて食べると少しペース配分が狂うのでエビだけを食べるタイミングも出て来ますが、それってエビ好きにとってはボーナスステージのような物ですよね!

道路で車を殴って壊す的な。

エビカニが好きなのに甲殻類アレルギーという悲運な筆者の友人なるみさんにこの写真を送ってあげたいです。

BLACK BLACK

そして本日はもう一品力を込めてご紹介したい品があります。

それはメニューにある「駿河ブラック」です。

 

駿河ブラック

 

どうですか?メニュー名だけでなんだか不穏な雰囲気を感じます。

 

以前来た時から気にはなっていたのですが、今回せっかく取材に来たのでトライすることにしました!

それがこちら!

 

 

 


【黒い…黒いね…確かに…】

 

 

「駿河」というのは沼津市界隈の昔の呼称です。

あ!わかった!

恐らく「駿河湾で採れた雑節やサバ節に地元の醤油なんかを使った地域を代表する一品」というコンセプトで作られた一品なんです。

確かに魚介の香りもしたり、見た目ほどしょっぱくなかったり、町おこしにピッタリな逸品かも。

念のため、店員の女性の方に確認してみる事に。

すると「少々お待ち下さいね」と厨房の料理人の方に確認に行ってくれました。

 

 

店員さん「えーと、この辺が昔は駿河って呼び名でして、そこのラーメンが黒いからって事で駿河ブラックとの事でした。」

筆者「なるほど!食材も駿河産にこだわってとかそういう感じですよね?」

店員さん「いや、このエリアが駿河って言うのとラーメンの色的な…富山ブラックみたいな感じで…」

筆者「あー…」

店員さん「はい…」

 

 

でもね、美味しかったですよ!

それは間違い無いので!

こっちが勝手に期待していただけなので!

王味さんは何も悪く無いです!

 

 

そんなこんなで締めのごま団子を食べて終了。

砂糖を敷いた銀紙の上に乗ってて甘さは自分で調整できるスタイルが男性も嬉しいですね!

 

 

 


【写真の撮り方にこだわってみたら今回みんな変な感じになっちゃった】

王者の味

いかがでしたでしょうか?

楽しい夕食の感じは伝わりましたでしょうか?

じゃなかった、王味さんの魅力は伝わりましたでしょうか?

とにもかくにも初めて行かれる方はえびチャーハンにトライして見て下さい!

味もインスタ映えも間違いなしですよ!

 

今回注文した以外にもメニューは豊富で、定食的なものからガチなコース料理まで盛りだくさん!

一人でランチに行くもよし、みんなでディナーで行くもよしです。

駐車場もありますので車でも安心ですね!

 

 

それでは最後にその駐車場の看板をご紹介して本日は終わりにしとうございます。

 

 

それでは、また会う日まで!

 

会える時まで!

 

 

 


【かっこいいなKING TASTE】

 

 

 

王味

静岡県沼津市柳町1-56

055-922-1313

営業時間 11:00〜14:30/17:00〜21:00

定休日 火曜日

PROFILE

Takashi Endo
Takashi Endo
ロックバンド「GOOFY'S HOLIDAY」のボーカル/ギタリスト。
1994年に結成後、全国のライブハウスを股にかけて活動中。
「インディー界一のツブシのきく男」「バンド界の激安グルメ王」「元気の国の王子様」「マスターオブ弾きたがり」など様々な異名を持つ。
バンド以外にも沼津市でMUSIC BAR「Quars」を経営したり「Tube Drive Records」という弱小レーベルをやったりとそこそこマルチに活躍、どれもまんべんなく儲かっていない。
愛する地元と地球をよりよくするため出来る範囲で健闘中。