平成の終わりに昭和レトロを楽しむ「昭和レトロファッションまつり」

2018年11月25日(日)、沼津新仲見世商店街で「第4回昭和レトロファッションまつり」が開催されました。

今回は、昭和レトログッズと駄菓子のお店「昭和レインボー」の開店一周年記念と、沼津新仲見世商店街の活性化を兼ねたイベント。「昭和の歌とファッション」をテーマに、歌あり物販あり撮影会あり。「昭和レトロ」で参加者がつながるとっても素敵なイベントです。

なんと、ゲストには昭和のヒーロー・ヒロイン俳優さんたちが登場!
倉知成満さん(バトルフィーバーJ・バトルフランス役)、妹尾青洸さん(超人機メタルダー・主演)、筒井巧さん(世界忍者戦ジライヤ・主演)、山添三千代さん(少年探偵団BD7・マジョ役)、そしてシークレットゲストとして、きくち英一さん(帰ってきたウルトラマンなど伝説のスーツアクター)の5人。

▲開演前、ゲストのみなさんがポスターやTシャツにサインをしてくださっています。

▲毎回大人気!漫画家の茶畑るり先生の似顔絵コーナー。

▲アイドルの早乙女るなさんが、可愛い昭和レトロファッションを販売。

イベントの最初を飾るのは、ゲストのヒーロー・ヒロイン俳優さん&一日店長のコスプレイヤー・ろのポンタスさんとの無料撮影会。
ゲスト俳優さんたちはオープニングの挨拶にも登壇。以前の同イベントに出演されたゲストもいて、「“帰ってきた”という感じ」と、沼津に愛着を感じてくださっている様子でした。

▲写真左から、きくち英一さん、倉知成満さん、山添三千代さん、妹尾青洸さん、筒井巧さん。

最年長のきくち英一さんは、サービス精神と茶目っ気のかたまり!オープニングからエンジン全開です。これから6時間の長丁場、大丈夫かな…?(笑)

▲無料撮影会には長蛇の列が!

ゲストのみなさんは、来場者といっしょにポーズを取って笑顔でパチリ。和やかな雰囲気のなかで撮影会が進んでいきました。

ステージの準備の合間には、アイドルたちとファンのみなさんの交流や物販も。
みんなとっても楽しそう。会場は笑顔であふれていました。

 

新仲見世にアイドルの歌が響く!

第一部は、アイドルのみなさんが持ち歌を披露する「アイドル・オンステージ」。
県内外から実力派アイドルたちが大集合。熱心なファンの方々も駆けつけ、ステージは一気に華やかに。フレッシュな魅力を振りまきながら、それぞれが個性あふれる歌を聞かせてくれました。

▲カンパーニュ楓さん。キュートなアニメヴォイスで軽やかに歌ってくれました。

▲カンパーニュ楓さんと同じ「アラフォーアイドルプロジェクト」に所属している、あすみんさん。キュートさに加えて、ほんのりと大人の女性の魅力も感じます。

▲「沼津活性化タレント」として今年(2018年)お披露目したばかりの、日南まどかさん。歌のほかに素敵なダンスでも魅せてくれました。

▲富士宮市出身のアイドル、柴田かなさん。昭和の正統派アイドルを彷彿とさせます。

▲アニソン好きの歌まねタレント、神樹まりなさん。水樹奈々さんの曲のカバーを歌ってくれました。

ゲスト俳優とアイドルが歌で昭和をさかのぼる

続いて第二部、イベントの軸となる歌のコーナー「BACK TO THE昭和歌謡」がスタートです。ベストテン形式でカウントダウン。年号が「平成」に変わった昭和64年から、大阪万国博覧会が行われた昭和45年までを歌でさかのぼります。

司会は、歌謡バー「ザ・ベストテン」店長の澤本哲也さんと、静岡出身のタレント・月野美幸さんが担当。澤本さんは、“世界の松下”こと松下賢次さん(ザ・ベストテンの司会者のひとり)の節回しにも似た、流れるようなトークでコーナー全体を引っ張ります。元気いっぱいの月野さんとの掛け合いは、初めてコンビを組んだとは思えないほど息が合っていました。

▲突然の機材トラブルにも余裕の表情で対応。敏腕司会コンビです。

さて、トップを飾るのはゲストの筒井巧さんです。
歌う曲はもちろん、主演作の主題歌「ジライヤ」!この曲は歌手の串田アキラさんが歌っていたのですが、筒井さんが歌っていたんじゃない?と思うくらい、堂に入った歌いっぷり。

▲勢いよく、ガッツポーズで登場!?


▲このあと郷ひろみの「男の子女の子」を歌った筒井さん。なかなかのアイドルぶりでした(笑)。

次は、あすみんさんが、ナンノこと南野陽子さんのヒット曲「話しかけたかった」を袴姿で歌ってくれました。ナンノさん=「はいからさんが通る」のイメージは今でも変わりませんね。


次は、妹尾青洸さんが、主演作「超人機メタルダー」の主題歌「君の青春は輝いているか」を歌唱。メタルヒーローシリーズのなかでも屈指の人気曲です。

▲根強い人気を誇る「メタルダー」。一緒に口ずさんでいる人もいました。

▲二枚目で歌も上手いとかズルいです…

2回目の登場で歌ったのは、西城秀樹さんの「情熱の嵐」。日頃、ポップスは歌わないという妹尾さん。初めて歌ったとは思えないほど上手でした。かなり照れていらっしゃいましたが、歌手としてデビューしてもイケてたんじゃないかと思うほどでしたよ!


さて、次はコスプレイヤーの、にゅーんさんが登場です。
完全コピーの衣装で、うしろゆびさされ組の「うしろゆびさされ組」を歌唱。


▲さすがコスプレイヤー!振り付けも完璧です。

にゅーんさんは、前回の「昭和レトロまつり」で一日店長を努めました。シルエットがうしろゆびさされ組の高井麻巳子さんによく似ていますね。子どもの頃、おニャン子クラブが大好きだった筆者は、「かわいい〜!かわいい〜!」という声しか出ませんでした(笑)。


▲アイドルの中のアイドル、松田聖子さんの「天使のウインク」はカワイイだけじゃ歌いこなせません。カンパーニュ楓さんはバッチリものにしていました。

▲日南まどかさんは中森明菜さんの「少女A」。伝説の歌姫のイメージを決定づけた曲を歌う重責でしたが、さすが、難なく歌いこなしていました。
▲柴田かなさんは、石川ひとみさんの「君は輝いて天使にみえた」を歌いました。筆者の世代から見てもなかなかマニアックな選曲ですが、かなちゃんのピュアなイメージにぴったりの曲でした。

▲神樹まりなさんが歌ったのは、河合奈保子さんの「スマイル・フォー・ミー」。彼女の歌唱力の高さと明るいキャラクターだからこそ、歌いこなせる曲だと感じました。


謎の歌うまサラリーマン、超難曲を2曲も歌う

次は久保田早紀さんの名曲「異邦人〜シルクロードのテーマ」がランクインしましたが、回転扉から登場したのは……

▲アイドルの歌で盛り上がるなか、恐縮しながらの登場です。

桜吹雪・熊さんと名乗る真面目そうな男性。しかもスーツ……。

あの名曲「異邦人」を歌うというので、観客のみなさんは、ちょっとびっくりしています。「この曲って結構、キー高かったよね…」「大丈夫かな」と、ザワつく新仲見世。

▲本域で久保田早紀・渡辺真知子は、女性でもなかなかキツイです。

そんな会場の心配を一蹴。

熊さんが歌い出すと、会場は喜びと驚きに包まれました。これが「ブリテンズ・ゴット・タレント」なら、コワモテ審査員が「こりゃ降参だネ」と、ため息をつきながらスタンディングオベーションするところです。
このあと熊さんは、渡辺真知子さんの「迷い道」を歌いましたが、こちらの曲も抜群の仕上がりでした。

熊さんはいったい、何者なのだろう……。謎と感動だけを残して、熊さんはステージをあとにしました(笑)。


ここで、今回の「スポットライト」のコーナー!

▲カマキリ音頭のTシャツ欲しいかもしれない…

ジャッキー・ワイルドステージが登場だ!

アニメ・特撮メドレー、そして持ち歌「カマキリ音頭」で会場を熱く盛り上げてくれました。サビの「カ〜マカマ、カマ!」がしばらく耳から離れませんでしたよ…!聴けばみんな元気になっちゃう、不思議なステージ。その名の通り、「ワイルドステージ」な時間でした。

 

そして次は、お待ちかねの倉知成満さん!
倉知さんは、スーパー戦隊シリーズ「バトルフィーバーJ」の主題歌を熱唱。
▲バトルフランスの決めポーズで登場!早いって!(笑)


▲お客さんが掛け声や合いの手を入れ、会場は一体感に包まれました。

2曲目の登場は、世良公則&ツイスト「あんたのバラード」。おなじみのアクションとダイナミックな歌唱で、会場を大いに沸かせました。
続いて、山添三千代さんが「少年探偵団BD7」の主題歌を歌ってくれました。山添さんが人前でこの曲を歌うのは超レアなこと。当日この場所にいた人たちは本当に、超ラッキーなのです。

▲こういう機会でもなければ歌わないですよね、やっぱり。

2曲目に歌ってくれたのは、松原みきさんの「真夜中のドア〜Stay with Me」。80年代らしいアーバンなサウンドが特徴の名曲です。山添さんのハスキーがかった声にぴったりハマっていて、持ち歌だと思ってしまうほど。

▲大人かっこいい。歌いこなせる人は数少ない名曲。

細部にまでこだわったメルモちゃんが歌うよ!

さて、「Back To The 歌謡曲」もいよいよ大詰め。
この日一日店長を務めた、ろのポンタスさんが歌います。プロの歌い手さんではないので、たくさんの人の前で歌ったことがないそうで、とても緊張している様子。
それにしても、彼女のメルモちゃん(大人)コスプレ、キャラクターが漫画から抜け出してきたみたいにそっくり。特に全体的な身体のシルエットだとか、スカートとハイソックスの絶妙な丈だとか。さすがコスプレイヤーさんです。
ろのさんは、飯島真理さんの「愛・おぼえていますか」と、「ふしぎなメルモ」の主題歌の2曲を歌唱。メルモちゃんのコスプレで歌われる主題歌はなんだか不思議な感じ。緊張でところどころおぼつかなかったけれど、会場のお客さんがあたたかく見守り、頑張って歌い上げてくれました。


トリはもちろん、我らがきくち英一さん!
「帰ってきたウルトラマン」をお客さんたちといっしょに歌ってくれました。

▲サービスしすぎ!でもここまでやってくれるのが、うれしいんだよね〜!

最後に「世界の国からこんにちは」をみんなで大合唱して「Back To The昭和歌謡」のコーナーは幕を閉じました。ベストドレッサー賞の決定に続き、プレゼント抽選会は、サイン入りふんどし?まで飛び出して大盛り上がり!

では、また来年〜!

 

……と言ってしまいそうになりますが、

真のラスト、とも言える最後のゲストによるステージは、「浦の星吹奏楽部」の演奏による「ラブライブ!サンシャイン」の名曲の数々。機材トラブルにも負けず、夜空の下で素敵な演奏をたっぷりと聴かせてくれました。
そして、ろのポンタス一日店長による駄菓子セットの当選番号発表、駄菓子撒きのほか、16ミリフィルム特撮映画の上映会も実施。6時間以上のボリュームたっぷりのイベントは無事、幕を閉じました。

昭和レトロの風情を残す、沼津新仲見世商店街。

いま、新元号を前にして、新仲見世が少しずつ変わり始めています。
そぞろ歩けば、あたたかな人情を感じる街です。そして、そんな新仲見世を盛り上げようと沼津まで来てくれる昭和ヒーローやヒロイン、そしてアイドルやアーティストたちがいます。

昭和レトロで多くの人達がつながりはじめている新仲見世商店街は、これからもっとにぎやかに、楽しい遊び場になっていくことでしょう。みなさんもぜひ、新仲見世商店街へ、懐かしくて新しい「昭和」を探しに行ってみてください。

 

次回のイベントやお店についてはこちら
■昭和レインボーHP
http://showa-rainbow.com/

■昭和レインボーTwitter
@ShowaRainbow 


PROFILE

KobayashiNoriko
KobayashiNoriko
伊豆在住フリーライター/伊豆グルメ研究家。

駿東郡清水町出身。チャリンコで沼津市の某高校に通っていました。
映画鑑賞やバンギャ活動ばかりにうつつを抜かし、落第ギリギリで高校を卒業。その年に上京し、映画雑誌編集部、某ロックバンド事務所での丁稚奉公、寿司屋でのバイト、音楽系雑誌編集プロダクションの編集者などを経てUターン帰郷。フリーランスとして地元新聞社の書籍や雑誌などに取材・執筆・撮影で楽しく携わる。現在はWebサイトや雑誌へ記事・エッセイを楽しく寄稿しております。
学生時代がダメでも、好きなことをやり続けていれば人生なんとかなります、たぶん。でもお金は儲からないです。

昭和レトロ、昭和歌謡、ニチアサを中心とした特撮、インダストリアル(音楽の方)などに対して食指が動きます。

平成の終わりに昭和レトロを楽しむ「昭和レトロファッションまつり」” への1件のフィードバック

  1. 沼津新仲見世商店街に昨年オープンした昭和レインボーそのオープン時から参加させていただいています。日本中でシャッター商店街が増えておりこの新仲見世商店街も例外ではない状況ですが店主の皆さんの熱い思いに微力ですが何かお手伝いーこれ上から目線かな?ーできればと、ただその思いだけで沼津に伺っています。大型店舗にない一色でない個人商店を応援しましょう。倉知成満

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